THE LOCAL GROUP局部銀河群

RESEARCH BRIDGE · MW × M31

天の川銀河と
アンドロメダ銀河は衝突する?

A FUTURE WITH UNCERTAINTY

M31がこちらへ近づいていることと、将来の軌道が一つに決まることは別です。複数の研究結果を並べ、観測事実・モデル・未確定な点を分けて読みます。

01

まず、確かなことと予測を分ける

FACT / INFERENCE
OBSERVED

観測に基づく

M31は約254万光年先にあり、視線方向の速度は接近を示します。固有運動も測定されています。

MODELLED

計算する

質量、三次元速度、M33や大マゼラン雲の影響を初期条件にして、未来の軌道を多数計算します。

OPEN

まだ開いている

合体の有無、時期、合体後の形、太陽系の軌道は、採用データとモデルに依存します。

02

研究結果の読み比べ

THREE SNAPSHOTS
同じ問いでも、使うデータとモデルが違えば結果が変わります。
時期資料結果の要点読み方
2012Hubble / van der Marel ほか横方向の速度が小さい軌道を支持し、合体を描く計算が広く紹介された。当時の固有運動とモデルによる代表的なシナリオ。
2025Nature Astronomy 査読論文今後100億年以内にMW–M31合体が起きない確率を約50%と推定。M33・大マゼラン雲を含む4体モデル。結論は確率的。
2026ApJL論文(arXiv記録)更新したGaia固有運動と4体計算で、代表モデルの合体確率を90%、中央値6.5Gyrと報告。2σの固有運動範囲では64.7〜100%に広がる。査読・掲載済みでも、結果は固有運動とモデルに敏感。90%を固定値にしない。

現在の要約:「接近」は観測、「合体確率と時期」はモデルの出力です。異なる研究を一つの確定年表へ混ぜないことが、このページの編集ルールです。

03

もし合体するモデルなら

WHAT A MERGER MEANS

銀河の「衝突」は、恒星が一斉に正面衝突する意味ではありません。二つの重力場が相互作用し、円盤が歪み、ガスが圧縮され、長い時間のなかで星の軌道が組み替えられる現象です。

シミュレーションに現れる合体後の銀河名や、太陽系がどの軌道へ移るかは、採用した初期条件に依存します。ここでは一つの未来をイラスト化して断定しません。

DO NOT OVERREAD
  • 「合体しない確率50%」は観測全体の確定値ではない。
  • 「確率90%」は2026年ApJL論文の代表モデル。
  • 時期の中央値は未来の予定表ではない。
  • 太陽系の個別の運命は別の計算問題。
OBJECT CARDM31の観測事実と距離を確認する ↗未来のモデルを読む前に、対象そのものの基礎データへ。
04

参考資料

PRIMARY REFERENCES

LAST CHECKED · 2026-08-02 / 2026年資料はApJL掲載版とarXiv記録を照合。