MASS MAP · INVISIBLE SCAFFOLD
局部銀河群の
暗黒物質
THE UNSEEN MASS
暗黒物質は光って見える天体として撮影するのではなく、銀河や衛星銀河の運動、重力が作る構造から存在量を推定します。
01
見えないものをどう測るか
DYNAMICS星とガスの動きを測る
銀河の回転や、銀河内の星・ガスの速度を測り、見えている物質だけで予想される運動と比べます。
衛星銀河の軌道を使う
天の川やアンドロメダの周りを回る矮小銀河の位置・速度は、親銀河を含む重力場の手がかりになります。Gaiaはこの種の運動研究に使われます。
質量モデルを比較する
測定誤差、距離、境界半径、銀河の軌道モデルを変え、どの範囲で質量推定が安定するかを調べます。
02
「ハロー」は境界線ではない
A SOFT BOUNDARY銀河の可視円盤の外側には、暗黒物質が広がる重力ハローがあると考えられています。ハローは写真で輪郭を撮れる固い球ではなく、密度が距離とともに変化するモデル上の構造です。
そのため、天の川とM31のハローが「すでに接触した」と一つの境界で断定することは避けます。衛星銀河、潮汐ストリーム、銀河間の運動を組み合わせて、質量分布を推定します。
MODEL LANGUAGE
- 観測:位置・速度・明るさ
- 推定:質量・半径・密度分布
- 注意:定義とモデルで値が変わる
03
局部銀河群の質量を読む
TIMING / TURNAROUND| 手がかり | 何を見るか | 限界 |
|---|---|---|
| タイミング論法 | 天の川とM31の距離・相対運動・宇宙時間から系の質量を推定。 | 二体近似、固有運動、質量分配などに依存。 |
| 衛星銀河の運動 | 矮小銀河の速度分布から親銀河の重力を探る。 | 衛星の軌道史や観測選択の影響を受ける。 |
| ゼロ速度面・周辺流 | 局部銀河群に束縛される範囲と周辺銀河の流れ。 | 境界は単純な球ではなく、推定モデルを伴う。 |
04
参考資料
PRIMARY REFERENCES- ESA / GAIAGaia Data Release 2: Dwarf galaxies — 衛星矮小銀河の運動と質量の手がかり。
- NASAGaia mission — 天の川の星と運動を測るミッション。
- NATURE ASTRONOMY · PUBLISHED · 2026The mass distribution in and around the Local Group — 局部銀河群の質量分布とゼロ速度半径。
- NASAOur Milky Way Galaxy — 銀河の可視構造と恒星数の目安。
LAST CHECKED · 2026-08-02 / 比率と質量は定義・モデル依存として記載。